解答マス作成 InDesignスクリプト

InDesign機能

テストの解答用紙に出てくる解答欄、いわゆる「解答マス」。
見た目はシンプルですが、データ構造は結構複雑だったりします。
そこで解答マスの作成を支援するInDesignスクリプトを作りました。

データはこのような構造になっています

 このような解答マスのデータは、
A:テキストフレーム(横点線はInDesignの「段落境界線」という機能で入っています)
B:Aで入る線以外の内側の細い線
C:外側の太い線
といった部品たちを重ねて解答マスを作成しています。
 表組み機能で作成するパターンもありますが、今回のような並びの揃わないマスはこのように部品を重ねて再現するのが一番適した方法です。ただ適した方法とはいえ、決して楽ではないのが事実です。

そこで、補助的なスクリプトを作成してみました。

 横組・縦組を選んだり、マスを作成する開始位置を決めたり、1マスサイズ・線幅を決めたりと設定し、直感的にマスを作成します。最後には適宜必要な枠線も自動で追加してくれます。

実際に一から解答マスを作成、作業速度を比較してみました。

 この解答マスを一から作成し、作業時間にどれほど差が出てくるか検証します。ちなみに従来の方法は、「予め用意していた部品を複製し都度調整して組み立てる」という方法です。
 結果は以下の通りになりました。

従来の方法で作成:12分14秒   スクリプト使用して作成:4分11秒

 スクリプトを使用するとそれぞれ罫線を置いたり調整したりする手間が省けるので、大幅な時間削減となりました。このスクリプトは、今回のような「文字数ごとに点線で区切られる」「各列が同一位置に並ばない、ばらつきがある」といったマスの並びを作成するのに特に有用です。逆に区切りの少ない、また各解答欄の大きさが決まっていてばらつきの少ないタイプについては、調整組み立てにそこまで手間がかからないので、スクリプトを使用しないほうが早く組めたりもします。ですので、必ずしもスクリプトやプラグインを使用した方がよいというわけでもありません。

 当社では常に業務の効率化を目指し、研究開発に取り組んでいます。AIの普及により自動化が進む一方で、最適な手法を選び取るための人間の思考力や判断力は、今後ますます重要になると考えています。

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