明昌堂クリエイティブレポート
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■1/2■より身近になってきた3Dプリント 近年、旧来のものづくりを変える革新的な技術として、3Dプリンタが大きな注目を浴びています。デジタルデータから直接立体構造物を出力できるようになったことで、機械、建築、医療など多くの分野において、設計や製造に必要とされてきた諸工程の省力化・高速化が実現しました。また、3Dプリンタならではの、今までになかった製品やサービスも生まれてきています。 プリンタ自体の価格も手ごろになり、3Dプリント出力は誰にとっても身近なサービスとなりつつあります。製造業など限られた業界内だけではなく、ホビーやエンタテイメント、広告分野でも、3Dプリンタを活用する事例が増えてきました。自社製品の付加価値として、またセールスプロモーションのツールとして、3Dを使ってみたいと考えている企業は多いのではないでしょうか。 3Dプリンタで立体物を出力するためには、その元となる3Dデータが必要です。3Dデータを作るには、実際のモデルを3Dスキャナで撮影してデータ化する方法と、CADやCG制作ソフトを使って制作する方法があります。ただし、3Dスキャナはいまだ高価なものであること、CG制作ソフトも使いこなすためには高度な技術が必要なことなどから、3Dプリンタで正常に出力できる3DCGデータを作成するのは、一般ユーザーにはまだ敷居が高いのが現状です。■当社の3DCG制作サービス 当社では数年来、情報マルチメディア化の一環として3Dデータの制作を手がけてきました。2011年には3Dスキャナを導入し、胸像や人物フィギュアなどの3Dプリント出力サービスを行っています。 この度そのノウハウを活かし、キャラクターイラストなどの2Dデータを3D化するサービスを開始いたしました。会社のイメージキャラクターやロゴマーク、地域の「ゆるキャラ」など、平面の素材しかご用意いただけないものでも、立体化して3Dプリント出力することができます。 なお、本サービスで制作された3DCGデータは、3Dプリント出力以外にも、電子ブックやARアプリのコンテンツとしてご利用いただけます。2Dキャラクターイラストの原画原画を元にZBrushでモデリングhttp://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.25June 10,2014明昌堂では平面イラストを立体化するサービスを開始しました。出来上がった3Dモデルは、3DCGとして印刷物やWEBで公開したり、3Dプリンタで立体出力することができます。3DCG制作サービスについてキャラクターイラストの

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