明昌堂クリエイティブレポート
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▲https://www.meisho-do.co.jpモリサワパスポート終了スケジュール新規契約(複数年)新規契約(単年)契約更新(複数年)契約更新(単年)新書体追加台数追加LETS 終了スケジュール新規契約新書体追加台数追加契約更新2028年12月末まで2024年11月末受付終了済み2024年11月末受付終了済み2022年10月末サービス終了済み2023年3月末サービス終了済み2023年3月末サービス終了済み2023年12月末サービス終了済み2021年11月末受付終了済み2022年3月末提供終了済み2029年2027年2022年2021年2023年2024年2022年2025年2026年2023年2024年2/22027年2028年2025年2026年June 2.20252029年12月末まで2027年11月末全サービス提供終了Meisho-do Creative Report Vol.85■写研書体のニーズ 一部の出版物や定期刊行物では、「石井中明朝」「石井ゴシック」など、写研の書体を使いたいという声は根強くあります。長年、写研はデジタルフォントを一般提供していませんでしたが、2024年モリサワと提携し、写研書体の一部をMorisawaFontsで提供予定であると発表しました。 すでに「石井明朝体」などの試作が進められており、今後は正式な提供が期待されています。当社でもこの動向を注視しており、対応開始にあわせて環境を整備する予定です。■フォント管理の重要性 繰り返しになりますが、制作現場で複数のフォントサービスを併用する場合、フォント管理の煩雑さや書体混在による不具合が課題となります。特に過去データの再利用では、異なるサービスの書体が混在すると、文字化けや文字ズレのリスクが高まります。 当社では、和文はMorisawaFonts・LETS、欧文はAdobe FontFolioを中心に使用し、フォント管理ツールで一元管理することにより、各案件でのフォント使用状況を正確に把握しています。過去データについても、事前に書体の互換性を確認し、置換など適切な対応を行っています。データ制作の品質維持には、安定したフォント管理体制が必要です。が必要です。Adobe Fontsはネット接続が前提で、オフラインの環境下ではフォントが表示されません。印刷会社によってはAdobe Fontsが使用されたデータの入稿を受け付けていない場合もあります。 さらに、クラウドサービスであるために多くの書体が揃えられている反面、同じ書体名で多くのバージョンが存在し、アクティベートの際に別バージョンをインストールしてしまう危険性があります。当社においてもAdobe Fonts使用に起因する、ルビの文字化け事例が確認されています。 当社では文字品質の安定を図るため、Morisawa FontsやLETSなどのライセンスフォントを主軸とし、Adobe Fonts等のクラウドサービスは極力使用を避けています。■人気欧文フォントセットの販売終了 Adobeが提供していた欧文フォントのベースセットである「Adobe FontFolio」が2022年に販売が終了しました。これは、クラウドサービス(Adobe Fonts)への移行を進める方針に沿ったものです。FontFolioには、Helvetica、Garamond、Myriad、Minionなど、出版や広告の定番欧文書体が多数収録されており、今でも業界内で重宝されています。当社ではFontFolioのライセンスを保有しています。Adobe Fontsを使用しなくとも安定した欧文組版が可能です。

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