明昌堂クリエイティブレポート
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2/2April 05 ,2021 当社ではご要望に応じて、プロダクションプリンター出力、大判インクジェットプリンター出力、本紙色校正の各プルーフが出校可能です。 プロダクションプリンターはトナーを使ったレーザープリンタ方式で、高速出力が可能となっています。網点の再現はできませんが、簡易的な色味の確認であれば問題ありません。 大判インクジェットプリンターはB0版までの用紙サイズに対応していますので、製版面付け後の簡易色校正出力に向いています。もちろん、単ページや見開き毎の出力もできますし、ポスターなどの大きな商品そのものを印刷する用途でも使われます。また、インクジェットプリンターは網点を再現することができますので、プロダクションプリンターよりも色の再現性は高く、モアレの確認もできます。印刷の校了紙として最も多く利用されています。 本紙色校正は実際の印刷と同じ方式であるオフセット機で、実際に使用する用紙へ印刷したものです。時間がかかるため近年はあまり利用されなくなっていますが、印刷の仕上がりを最も正確に確認する方法であり、商業印刷物や写真集などを中心に今でも需要があります。■制作から製版までの一貫作業 ネイティブデータの校了から印刷までには、次のような製版工程があります。 PDF/X書き出し ➡ 面付け ➡ プルーフ出力 ➡ 下版 ➡ 刷版、印刷 当社では主業務であるデザイン・組版制作のほか、前述の通り画像補正やプルーフ出力を行っていますので、上の製版工程を一貫してご依頼いただけます。 組版制作が責了となり赤字を入稿いただいた後、ネイティブデータ修正、PDF/X書き出し、面付けまでを一日で行い、翌日には大判インクジェットプリンターで出力したプルーフをお届けすることが可能です。プルーフを確認いただいた後は、デジタル検版などを用いた厳重な下版検査を行ったうえ、そのまま印刷工程に送ることのできる製版(面付け)データを納品します。 製版工程には、インクジェット校正後の赤字修正も含まれますし、また、PDF/X書き出し時や面付時に発生するエラーを予測したり回復したりすることも必要となります。それらを組版制作と同じ場所で行うことは、効率化はもちろん、品質の安定にも大きく寄与します。●色再現性 階調性・低粒状性を向上させるグレーインクと、広範な色再現領域を実現する特色インク(オレンジ/グリーン/バイオレット)を搭載した11色プリンターを1bit-TIFF処理で高精度にコントロール。網点出力で広範囲な色再現領域を持っています。オフセット印刷はもちろん、フレキソ印刷やグラビア印刷に対しても、より刷り上がりに近い色再現が得られます。また、高精細なのは色だけではなく、PRIMOJET SOFT-XGのインク 当社はEPSONの大判インクジェットプリンターのフラッグシップ機である「SC-P9550」とFUJIFILMのプルーファー「PRIMOJET SOFT-XG」を導入し、網点再現や色調のコントロールを行っています。コントロール技術により、6ポイント程度の小さな文字もシャープに再現することが可能です。●カラーマッチング 業界標準である「JapanColor」と「JMPAカラー」をデフォルトで用意しております。プリンター本体内蔵の分光即色器を用いたオートキャリブレーション機能により、経年変化や個体差を吸収し安定した色再現が得られます。また、ご要望に応じてお客様独自のカラープロファイルを作成可能です。●高い再現性の特色シミュレーション PRIMOJETは、特色においても高い再現性を実現。DIC Color・PANTONE・TOYO COLORの特色データベースを使用し「4色+特色」や「スミ+特色」などの出力もリアルに再現できます。また、任意の特色の作成や測色機を使用した特色の登録も行えます。http://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.59明昌堂の大判インクジェットプリンター

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