明昌堂クリエイティブレポート
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▲Meisho-do Creative Report Vol.1April 1,2008http://www.meisho-do.co.jp これまでのDTPワークフローでは、本文中でルビや太字、下線などを使用する際は、手書きでマーカー指定をしたり、テキストデータ中に記号などの目印を入れる、といったやりかたが一般的でした。制作サイドでは、その指定を頼りに、手動、もしくはテキスト中にタグを入れるなどして作業をしていました。 しかし、InDesignにはWordのスタイルをそのまま読み込む機能があります。これによりWord上であらかじめ本文中の細かい指定をしておくと、InDesignへの流し込みの際に大幅な効率化が図れるようになります。 中でもルビに関しては、Word上に入っているルビを忠実に再現してくれるため、能率的にも品質的にも効果絶大です。Wordでルビを入れる際の注意点は「ルビは文字単位でスペースで区切る」という点です。例えば、・漢字→「かん□じ」・意味→「い□み」・注意→「ちゅう□い」 といったようにルビをWord上で入力しておくと、ほぼ全自動でInDesign上にもルビが入ります。 他にも、文字飾りのスタイル(太字や下線、色文字)が取り込めます。この際、Word上でスタイルが定義されていれば完璧です。InDesignはWordの段落スタイル・文字スタイルをともにスタイルシートに取り込みます。これらのスタイルをInDesign上で正規のスタイルに置き換えることで、簡単に本文中の細かな指定を再現することができます。Wordの画面InDesign取り込み後の画面1/2InDesignと親和性の高いMS Word。本文中のルビや色文字など、Wordのスタイルを活かしたままInDesignに取り込むことが可能です。上手に使えば、これまでの手書きマーカー指定が不要になります。InDesign + MS Wordで図る効率化

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