デザインポートフォリオvol5
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カルチャーTOPICS 06歴史から文化、自然にグルメまで、旅する前に知っておきたい、徳島のキホンをA to Z形式でご紹介! 県民にとっても、以外と知らない徳島が見えてくるかも?旅の予習はColummColummColummこれでバッチリ☆徳島の旧国名。大化の改新後の律令制に従い誕生した。もともとは雑穀の「粟」と書いたが、のちに「阿波」と変更された。阿波おどり、阿波和三盆糖、阿波藍など、徳島の伝統文化にはこの文字が付きがち。豊臣秀吉の覇業を支えた蜂須賀正勝を祖とする徳島藩の藩主。徳島市の中心にある徳島城を居城とし、初代至鎮(よししげ)から14代にわたり阿波国を支配し、藍をはじめとしたさまざまな産業を育んだ。(→P.320)発光ダイオードことLEDを世界ではじめて製品化したのは、阿南市に本社のある日亜化学工業。青色LED、白色LED、紫外線LEDなど次々と新技術を開発し、世界にイノベーションを起こし続けている。弘法大師により選定された88ヵ所の寺(札所)を回る巡礼の旅がお遍路。1400kmにもおよぶ道を歩いたあとにたどり付くのは、「結願」という御利益だけではないはず。歩き以外に自転車や車など意外と自由に回れる。(→P.324)戦国時代に阿波国を支配した大名で、かの織田信長よりも早く京都を中心とする機内一帯を支配。天下に最も近いとされた。優秀な弟や嗣子を次々と病や戦で失い、晩年はややさびしい結果に……。(→P.318)徳島には電車が走っていない。県内の列車はすべてディーゼル駆動の「汽車」なのだ。徳島県人と話しているときに「電車」というと「汽車な」と訂正されることがしばしば。なぜ走っていないのかは不明。鳴門市の大麻町には、ドイツ人俘虜の収容所があった。当時の所長は俘虜たちに最大限の自由を与え、地元民とも活発な交流が行われていた。そんな人道的な配慮が今日の友好に寄与したのは間違いない。(→P.322)ポカリスエットで知られる大塚製薬は、鳴門市で創業。もとは塩田の残渣(にがり)から炭酸マグネシウムを作る化学原料メーカーで、その後製薬会社に。のちにボンカレー、カロリーメイトなどのメガヒットを飛ばした。県内に工場があり、一部見学も可能。県南には、ウミガメが産卵のために訪れる海岸がある。古くは2009~2010(平成21~22)年放送のNHK連続テレビ小説『ウェルかめ』、最近では2025年の直木賞受賞作『藍を継ぐ海』などのモデルや舞台となった。(→P.292)徳島市のシンボルとなる山で、どこから見ても美しい眉のような形をしていることからこの名に。空港から徳島市へ向かう際に見える吉野川と眉山(→P.134)は、阿波っ子の琴線に触れるふるさとの風景だ。「日本三大秘境」なんて呼ばれる祖谷渓に架かるつり橋、祖谷のかずら橋(→P.245)。橋はイクチカズラという植物を編んで造られている。その製作は現在でもすべて手作業で行われ、3年に1度掛け替える。瀬戸内海、紀伊水道、太平洋と3つの海に囲まれた徳島は、全国でも屈指のおさかな天国♪ 地域や季節によりさまざまな魚が水揚げされ、品質も極上。特に有名なのは鯛、ブリ、ハモ、伊勢エビなど。徳島は、コーヒーのひとり当たり消費量が全国トップクラス! 昔から自家焙煎のカフェやロースタリーが多く、スペシャルティコーヒーが当たり前のように根付いている。ちなみに徳島の人はなぜか深煎りが好み。(→P.88)徳島では江戸時代以前から藍の生産が行われ、生産数、品質ともにトップで日本の藍市場を支配していた。今や世界に誇る日本の藍染め文化「ジャパンブルー」を支え続けてきたのだ。(→P.326)木偶人形と、三味線と太夫が繰り広げる話芸・義太夫節を組み合わせた伝統芸能。3人の人形遣いが操る人形の動きは、繊細かつ大胆。思わず物語にのみ込まれてしまうに違いない。(→P.40)阿波AWA蜂須賀家HACHISUKAKELEDLEDお遍路OHENRO三好長慶MIYOSHI NAGAYOSHI汽車KISHAドイツDEUTSCHLAND眉山BIZANイクチカズラIKUCHIKAZURA魚介GYOKAI珈琲COFFEEジャパンブルーJAPAN BLUE人形浄瑠璃NINGYO JYORURI徳島を代表する企業、大塚製薬徳島では最近、恐竜の化石の発掘フィーバー!最初の化石が発掘されたのは 1994(平成6)年で、四国では初。2020年代にも次々と化石が発見されており、最近ではなんと化石発掘イベントに参加の親子が発見。なんだか夢のある話だ。(→P.262)恐竜ウミガメ県民なら知らぬ者はいないソウルフード! 魚のすり身にカレー粉などのスパイスをまぶし、衣を付けて揚げたものがフィッシュカツ。ほのかなカレー風味がなんとも食欲をそそり、ご飯のお供にもぴったり。(→P.359)フィッシュカツFISHKATSUto徳島をよりための知知るる332333歴史と文化カルチャーTOPICS⑥徳島A to Z332-334_TS24-25_KAT_F1.indd 332-333332-334_TS24-25_KAT_F1.indd 332-3332025/05/15 9:132025/05/15 9:13徒歩約6分交JR阿波大谷駅から徒歩約10分。神戸淡路鳴門自動車道鳴門ICから車で約15分約240年の歴史をもつといわれる大谷焼の発祥地。現在、6軒の窯元が集まる。大谷焼は鉄分を多く含んだ粘土を使用して作られ、ざらつきのある風合いと金属的な質感が特徴。大谷焼の里 おおたにやきのさとMAP別冊P.20-A・B16つの窯元が集中する森陶器に現存されている登窯登窯の前に直営店がある1美しいターコイズブルーの淡青シリーズのカップ4400円 2プレート1万6500円 3平皿4400円陶芸体験も随時行っている店内で作陶している姿を見ることもできる423徒歩約1分鳴門市小特集④大麻町をぶらりおさんぽ♪伝統産業が今も残るレトロタウンJR阿波大谷駅からすぐそばの大麻町は、大谷焼の里や寺社、老舗の酒蔵、醤油蔵が集まる町。車社会の徳島では珍しく、徒歩で歩き回れる注目スポット。住鳴門市大麻町大谷中通り3-1 電088-689-4039営9:00~17:00 休 平日不定休 可(陶芸体験は不可) P7台住鳴門市大麻町大谷井利ノ肩24 電088-689-0022営9:00~17:00 休不定休 可 P25台住鳴門市大麻町大谷道の上30-1 電088-689-0048 営9:00~17:00休なし 可 P7台当主は、10代目の田村栄一郎氏。伝統にとらわれず、自由でモダンな作品を生み出している。鮮やかなターコイズブルーの淡青シリーズが代表作。大麻町の土を使って作る伝統的な大谷焼にこだわる。併設して登窯があり、内部見学も可。「寝ろくろ」による作陶を続ける工房のひとつ。大谷焼の伝統工芸士である森裕紀氏の陶房。「美しさ」を追求した器は、確かな技術に裏打ちされた機能性あふれる作り。伝統的なものからかわいらしいものまで種類も豊富に揃う。大谷焼 元山窯 田村陶芸展示館おおたにやき もとやまがま たむらとうげいてんじかん森陶器 もりとうき梅里窯 うめざとがまMAP別冊P.20-A1MAP別冊P.20-B1MAP別冊P.20-B1若手当主の生み出すモダン陶器巨大な登窯に併設伝統もモダンも手がける1伝統的な手法で作られたとっくりとぐい呑のセット3630円 2徳島の藍染めをイメージした平皿4180円 3コーヒーカップ&ソーサー3300円住鳴門市大麻町大谷 電088-689-0053 開参拝自由 交JR阿波大谷駅から徒歩約10分。神戸淡路鳴門自動車道鳴門ICから車で約15分 Pあり住鳴門市大麻町大谷山田59(東林院内) 電なし 営12:00~16:00LO(営業日はインスタグラムのカレンダーをチェック) 休不定休 C不可 交JR阿波大谷駅から徒歩約15分。神戸淡路鳴門自動車道鳴門ICから車で約15分 Pあり(東林院駐車場利用)●DATAは(→P.76)●DATAは(→P.73)高野山真言宗の寺院で、四国お遍路の第1番札所「霊山寺」の奥之院。弘法大師が四国修行の際に立ち寄り、種をまき住民に農業を教えたことから「種蒔大師」とも呼ばれる。大谷焼の始祖・文右衛門の墓もある。東林院の境内片隅にたたずむ。東屋みたいな小さな建物には立派なクスノキが寄り添い、大きな窓から差し込む木漏れ日が心地よい。店主の元木氏が気まぐれで作るおやつを食べながら、ゆっくりした時を感じたい。銘酒「鳴門鯛」を製造する、1804(文化元)年創業の酒蔵。併設の直売所「ナルトタイの店」では、自社の地酒が購入でき、試飲も可能。なかには蔵元限定の酒もある。酒蔵見学も可。本家松浦酒造場と道を挟んだ向かい側にある。昔ながらの製造法を続ける醤油蔵で、直売所では自社生産の醤油を各種扱っている。要予約で蔵の見学もでき、醤油の製造方法を詳しく学べる。東林院 とうりんいんろうそく夜 ろうろくよ本家松浦酒造場 ほんけまつうらしゅぞうじょう福寿醤油 ふくじゅしょうゆMAP別冊P.20-A1MAP別冊P.20-A1MAP別冊P.20-A2MAP別冊P.20-A1・2弘法大師ゆかりの名刹寺の境内にひっそりたたずむ酒蔵見学もできる!明治創業の老舗醤油蔵美しい陶器が揃います穴窯(窖窯)でも焼いています1霊山寺の前に寄るという巡礼スタイルが残る2国指定重要文化財「弥勒菩薩坐像」を奉安する弥勒堂 3お願いをひとつだけかなえてくださるという言い伝えのある一願観世音菩薩像1究極のコーヒーカップ5500円 2渦巻き柄がかわいい平皿4400円 3猫皿。右(中サイズ)1650円、左(小サイズ)1250円 4湯飲み2000円1234伝統の大谷焼を手に取ってください1122331231徒歩約1分180181東部エリア大麻町おさんぽ鳴門市1来店は1組ふたりまでがルール 2レトロな店内でのんびりしよう 3ほうじ茶ロールのモンブランパルフェ1000円とコーヒー600円 4メニューは黒板で確認しよう酒蔵見学ではかつての母屋などが見られる日本酒バーを併設している昔ながらの醤油蔵の一角に直売店がある徒歩約3分自社製造の醤油を販売している180-181_TS24-25_HRS_F1.indd すべてのページ180-181_TS24-25_HRS_F1.indd すべてのページ2025/05/15 9:032025/05/15 9:03カルチャーTOPICS 05徳島県民が頼りにしているローカルメディアを一挙ご紹介。県内の書店や、移動中のラジオ視聴、宿泊先のテレビでチェックしよう。徳島の最新お出かけ情報をゲットできるはず。スローガンは「徳島をもっとユニークに!」徳島のトレンドスポットを網羅あわわメディコム1980(昭和55)年創業。グルメやイベント、地域情報などを発信するフリーマガジン『あわわ』や、子育て情報誌『WiRE』を発行するほか、現在はアプリ・WEBでの情報発信に注力。徳島を元気にするイベントなども企画し地域の課題解決にも取り組む。絵本の編集も手がける。徳島の最新ニュースから話題の人やショップ、編集部が発掘したディープなスポットまでぎっしり詰まった月刊誌『タウトク』『CU』を発行。おいしい店やレジャーがテーマのムック本も見応え抜群。県内の書店やコンビニで購入できる。 次世代に残したい徳島を紡ぐ『めぐる、』徳島に暮らす生活者として見つけた「語り継ぎたい」ことを、じっくり取材して綴る郷土誌。「賞味期限のない雑誌」として、徳島がもつ普遍的な価値を伝えている。『あわわ』『WiRE』は県内のショッピングモールやコンビニで配布お得なクーポンも配信する「あわわのアプリ」雑誌新聞テレビウェブサイト季刊(3・6・9・12月20日発行)で800円『タウン情報トクシマ』『タウン情報CU』各450円ラジオ日本地域コンテンツ大賞2024では、内閣府地方創生推進事務局長賞 地方創生民間部門 優秀賞を受賞!歴史と文化カルチャーTOPICS⑤左から布川夏帆アナ、近藤公美アナ、湯浅瞭子アナスタジオはガラス張りになっており、生放送・収録などの様子を外から見学できる 330331徳島で愛される地元メディア地元メディアここでしか出合えない情報が盛りだくさん!情報発信で、徳島の未来に貢献通勤や仕事のお供に王道も穴場も網羅徳島のお茶の間の定番徳島新聞エフエム徳島阿波ナビJRT四国放送ゴジカル!創刊は1944(昭和19)年。県内の世帯普及率は全国トップクラスの地方新聞。新聞社では日本で唯一の一般社団法人。1部180円。徳島の未来をもっと楽しくするフリーペーパー『startt』が人気。「徳島新聞デジタル版」のオリジナル記事も豊富。 80.7MHzで放送中。徳島県全域で聞くことができ、通勤中の車の中で聞く人が多い。インターネット・スマホアプリ「radiko」でも聴ける。目的やエリアを絞って観光スポットを探せる観光情報サイト。モデルコースや、地元民のおすすめスポットを紹介するコラムも掲載。1952(昭和27)年に四国初の民間ラジオ放送局として開局。郷土の電波として、ニュースやトレンドなど徳島の今をテレビ・ラジオで放送中。県内のリモコンでは「1」で視聴できる。フォーカス徳島徳島県の最新ニュースを届ける報道番組。政治や経済の情報のほか、スポーツや気象情報、今注目したい人やスポットなどを幅広く取り上げる。 放送:月~金曜18:15~人気グルメやエンタメ情報をお届け。コメンテーターには徳島県内の有名人が日替わりで出演。「徳島の夕方はゴジカル!」のコールは地元の人が登場。本社のほか8つの支局を構え、地域の報道を支える毎月第2・4木曜日の朝刊に折り込まれているUwww.topics.or.jpUwww.awanavi.jp放送:月~金曜16:45~地元メディアPICK UP!330-331_TS24-25_KAT_F1.indd すべてのページ330-331_TS24-25_KAT_F1.indd すべてのページ2025/05/15 9:122025/05/15 9:12旅行ガイド地球の歩き方 徳島(J22(2025〜2026))版形:135×210mm [誌面本文]Font:游ゴシック体 Pr6N D など05No.

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