明昌堂クリエイティブレポート
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■InDesign CS3での事例 InDesignにはメインのバージョンのほかに多くのサブバージョンが存在します。サブバージョンが5.0.0.2以前のInDesign CS3で作成されたドキュメントを最新のサブバージョンで開くと、『JIS2004』の字形の文字が合成フォントを使用した箇所で正常に表示されないというバグが発生します。 図1のような警告が表示されたドキュメントデータを開いた場合、図2のように一部の文字が変化してしまいます。これは合成フォントを使用している箇所で発生します。実際に使用しているテキストは図2-①が正しい字形でしたが、バグにより図2-②のように本来の字形が表示されません。■対処方法 サブバージョンの違いによりどのような差異が生じているかを完全に見つけ出すことは、非常に困難です。 メーカー側はアプリケーションに不具合が発見されたり、新たなルールが導入されるたびに、プログラムの改善・更新を行っています。 サブバージョンが古いということは、何らかの問題があるということを意味し、さらに作業工程におけるサブバージョンの混在は、新たな不具合を発生させる原因ともなります。そのため、作業を担当する各工程でサブバージョンを揃えておくことが、事故を防ぐために重要です。 InDesignデータを入稿いただく場合は、サブバージョンを最新のものにアップデートしてから、データ作成を進めていただくようお願いいたします。1/1http://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.18April ,2013InDesignサブバージョンの混在により生じる危険について同じバージョンのInDesign間でも、サブバージョンの違いによりドキュメントを開いた際に問題が生じる可能性があります。サブバージョンは常に最新版にアップグレードしてください。▲タイプの異なる同名フォントが起こすトラブルクロスプラットフォーム環境でのトラブル事例  一般的な欧文フォントのタイプには様々な種類がありますが、現在主流なものとしては、TrueType、Postscript、OpenTypeの3つの形式があります。 一般的フォントタイプの種類フォントタイプ拡張子特徴TrueTypettf,ttcWindows環境で普及。古いMac環境の一部アプリでは使用不可Postscriptなし(2種類のファイルで1書体を構成)Mac環境で商業印刷中心に普及。Windows環境では使用不可OpenTypeotfプラットホームに依存しない次世代フォント 現在主流のMac環境でのInDesignDTPではこの3種類すべてが使用可能になり、フォント環境においてはプラットフォームの垣根無くデータ流用などが容易になった反面、各環境で使われていた様々なタイプのフォントが混在しやすい状況となっています。 同名でタイプ違いのフォントが混在すると、一部のフォントがコンフリクトを起こして認識できなかったり、文字化けするなどのトラブルが起きることがあります。 入稿するデザインデータの欧文フォントのタイプを揃えることは、安全なDTP環境の維持の為に必要なことですが、同名とはいっても厳密には別のフォントのため、字詰めやベースライン等に微妙な違いがあり、フォント統一の際にリフローなどの不具合の発生も考えられます。 これらの危険を避ける為に、デザインデータ制作段階で欧文フォントタイプの統一を図ることが最も有効です。その後のデータ整形などの工程が省力化され、品質向上とコスト削減にも繋がります。なお、フォントタイプは今後のデータ資源としての運用を考えるとOpenTypeで統一するのが良いでしょう。扌5.0.0.2以前のInDesignドキュメントを開いた場合に表示される警告です。図15.0.0.2以前のバージョンでの表示図2-①「smile」の「il」が「Š」に化けています。最新のバージョンでの表示図2-②InDesignの最新サブバージョンCS1CS2CS3CS4CS5CS5.5CS63.0.14.0.55.0.46.0.57.0.47.5.28.0.1(Macintosh版 2013.4.1現在)※CS4以下なら「Adobe Version Cue」、CS5以上なら「Adobe Application Manager」をインストールしておくと、アップデートを告知してくれます。

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