明昌堂クリエイティブレポート
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1/2http://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.17September 18,2012▲EPUB3.0の動向・制作過程今後、日本の電子書籍市場を牽引していくEPUBの縦組書籍対応バージョン「EPUB3.0」。その動向と制作過程についてご紹介いたします。■kobo touchの特徴 kobo touchでは、一つの書籍内でモリサワフォントを三種類まで使用して表示することができます。そのため、日本語表示が見やすく、和書の電子書籍端末としての期待度が高まっています。現在ストアのラインナップの充実が図られており、青空文庫などの無料書籍の取り扱いは一万冊以上となっています。■EPUB3.0の制作過程 EPUB3.0は、制作の際にご支給いただくデータの種類によって、その後の工程が異なります。(下表) ほとんどの場合、まずInDesign CS6で仮組みしてからEPUB3.0を書き出し、体裁を整えることになります。詳しい制作過程については裏面をご覧ください。 どのようなデータ形式からでも、または原本からでもEPUB3.0は制作可能ですが、EPUB3.0化を念頭に置いて制作された組版データからの変換がもっとも効率的です。当社では、あらゆる商品についてEPUB3.0などの電子書籍への展開を考慮した組版データ制作を行っています。■EPUB3.0を巡る状況 2012年夏、楽天の提供する「koboイーブックストア」がスタートしました。こちらで取り扱われる電子書籍はEPUB3.0によるデータフォーマットとなっています。専用の電子書籍リーダー端末「kobo touch」も発売され、市場シェアの拡大が進んでいます。ライバルであるAmazonの和書ラインナップがなかなか充実していない現状から、楽天の今後の動向に期待が集まっています。■EPUB3.0の特徴 日本では、ドットブックやXMDFといった日本独自のフォーマットが主流となっていました。米国で開発されたEPUB形式は縦組書籍に対応していなかったため、日本での電子書籍のフォーマットとして定着することはありませんでしたが、EPUB3.0へバージョンアップした際、縦組やルビなど日本語独自の組版仕様に対応しました。2012年に入ってからEPUB3.0形式が注目されているのは、世界基準フォーマットとなったことに起因しています。 現在EPUB形式で提供されている電子書籍は、文庫系が主になっていますが、リフロー型である必要がなければ、雑誌・ムックなどもフィックス型のEPUB形式として制作することが可能です。❶InDesignデータ(CS5.5以降のバージョン) 組版データからEPUB形式を直接書き出し、体裁調整❷InDesignデータ(CS5.5より前のバージョン) InDesign CS6にコンバート後、❶と同工程❸QXデータ InDesign CS6にコンバート後、❶と同工程❹その他の電子書籍フォーマットデータ (MCBook、ドットブック、XMDF) 専用エディターからEPUB3を直接書き出し、 体裁調整❺テキストデータ(Wordデータなど) InDesign CS6で仮組み後、❶と同工程❻PDFデータ PDFをWordデータに変換後、テキストを整え、 InDesign CS6で仮組み❼原本 OCRソフトでテキストデータ化し、 InDesign CS6で仮組み支給データ別の制作工程一覧様々なデバイスで表示可能なEPUB。今後の普及が期待されています。

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