明昌堂クリエイティブレポート
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1/1http://www.meisho-do.co.jpMeisho-do Creative Report Vol.10September 1,2011 左下の図のようにWindowsVista以降で入力した原稿を、DTP側でレイアウトソフトに取り込んだ際に、「JIS90」字形のフォントを使用すると、字形が変わってしまいます。逆も同じことが言えます。 この字形の違いは、国語や漢字検定などの教材では特に重要なことです。そのため、入稿時にテキスト原稿の入力環境をDTP側に伝達することが、字形のトラブルを回避するためのポイントになります。通常、弊社はWindowsXPでテキスト入力し、「JIS90」字形フォントでDTP制作を行っております。※:JISの規格票に示されている字形のこと■常改フォントについて 日常的によく使われる漢字をまとめた常用漢字表が2010年に改定されました。それを受け、文字の追加や字形の変更を行ったのが、モリサワの「学参常改」フォントです。下図のように、改定常用漢字表にならった字体に変更されています。「JIS2004」対応フォントとモリサワ学参常改フォントについて各フォントメーカーから発売されている「Nフォント」とは?そして、モリサワからは学参常改フォントというものも登場しています。これらのフォントの用途や注意事項について解説します。■「JIS2004」字形対応フォント モリサワやフォントワークスをはじめ、主要なフォントメーカーから「JIS90」字形に対応したフォントと「JIS2004」字形に対応した2種類のフォントが発売されています。現行のOpenTypeフォントは基本的に「JIS90」字形を採用しています。「JIS2004」字形とは、従来の「JIS90」から168文字の例示字形※が変更されたものです。この168文字の中には、字体は同一で字形は異なるもの(茨と茨など)、字形そのものが異なるもの(辻と辻など)も含まれていいます。これらは従来のフォント名の末尾に「N」が付いており「Nフォント」と呼ばれています。例)A-OTFリュウミンPro6N 今後は、より新しい規格のNフォントが主流になると言われています。しかし、問題も残されています。原稿を作成する著者や編集者の多くはWindows環境で作業をしています。同じWindows環境でもXPに搭載されているフォントは「JIS90」で、Vista以降は「JIS2004」となっているため、開く環境によっては字形が変わってしまう恐れがあります。当然、DTPの現場でも同じようなことが発生します。▲葛飾の飴の噂葛飾の飴の噂葛飾の飴の噂葛飾の飴の噂Windows XPで入力した場合の字形DTPでNフォントを使用した場合DTPで通常のフォントを使用した場合Windows Vista以降で入力した場合の字形字形が変わっている!字形が変わっている!字形が変わっている!・JIS2004で変更された例示字形の一部葛と煎茶、箸籠餅葛と煎茶、箸籠餅学参 教科書体ICA M 学参 常改教科書体ICA M

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