▲読者にとって便利な索引も、制作には多大な労力と細心の注意が必要です。InDesignによる索引制作の工程と、効率的な原稿作成のポイント、あわせて、当社独自の索引作成技術についてご案内します。▲医学書の索引。膨大な索引語が収録されています。■索引語の登録方法 InDesignは、本文中に設定された索引語のマーカーを基に自動で索引を生成する機能を持っています。 索引語のマーカー登録には、主に二つの方法があります。一つ目は、校正紙などに手書きでマーカー指定された原稿に沿って、InDesign上で一つずつ登録していく方法です。原稿で語句と読みを確認しながら作業を進められ、精度を高く保つことができます。一方で、原稿を参照しながらの手作業となるため、索引語の数が多い書籍では作業負担が大きくなります。 また手作業であるため、データ運用にも注意が必要です。年度版などの定期刊行物では、改訂時にも索引語を再抽出できるよう、オリジナルのネイティブデータに直接索引マーカーを登録しなければなりません。この場合、登録の作業中に指定外変化が生じる可能性があるため、作業前後の紙面をデジタル検査で比較し、差違がないかどうかを必ず確認します。 二つ目は、索引語と読みをまとめたリストを入稿していただき、そのリストを元に索引マーカーを一括登録し、ノンブルを抽出する方法です。登録作業を自動化できるため、短期間での対応が可能となり、制作スケジュールが厳しい案件に適しています。しかし、自動検索によって索引語のマーキングを行うため、文脈上不要な箇所にもマーカーが入る可能性があり、最終的な確認と調整が欠かせません。 InDesignの拡張機能を使用し索引語の読みを自動で生成することもできます。専門書は難読語が多く、人の目による確認も必要ですが、当社では専門用語辞書を学習させるなどして読みの精度向上を図っています。■効率的な索引原稿の作り方 索引制作を円滑に進めるためには、原稿を入稿するタイミングが重要です。手書きマーカー指定による索引制作の場合、三校程度まで校正が進み、本文修正がhttp://www.meisho-do.co.jpFebruary 02.2026Meisho-do Creative Report Vol.881/2落ち着いた段階で原稿を入稿します。まだ修正が多い段階で入稿作業を行うと、後工程での手戻りが増えてしまいます。 原稿は校正紙に手書きでマーキングしたもののほか、Acrobatの「テキストのハイライト表示」機能を使ったPDFデータで入稿しても構いません。この場合、Acrobatで索引語を検索しながらマーキングができるため、効率的に索引原稿が作成できます。■電話帳方式による索引作成 電話帳方式とは、その名の通り電話帳に用いられている配列方法です。電話帳のほか、索引語が膨大となる学術書などにおいても多く採用されています。日本語の漢字読みの特殊性を考慮し、頭文字が同一の索引語をひとまとまりにして配列するため、頭文字で絞り込んだうえで目的の語を探し出すことができます。 電話帳配列は、InDesignの標準機能では処理できません。当社では専用のアプリケーションを独自に開発し、電話帳方式による索引制作にも対応しています。 このアプリで電話帳配列に必要な、索引語の各文字に読みを付与する「分解処理」と、その結果を基に読みの先頭から順に比較する「ソート処理」を行います。記号・数字・アルファベット・和文の優先順、濁音処理、音引きの補正、二文字目以降の並び順など、詳細なソート条件を柔軟に設定でき、親語・子語を含む複雑な索引構造にも対応可能です。効率的な索引の作成
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